TUKURUがやっていること
一般市民が農のある暮らしをまちなかで作り、継続していくには、さまざまな困りごとにぶつかります。
子どもたちと共に自由に農作業したいけど場所がない、場所はあるけど耕す仲間がいない、農作業を指導してくれる人がほしい、農機具がないけどどうしたらよいかわからない。たい肥を作りたいけど資材がない、お金がない、などなど、初めてスタートする人にとって壁にぶつかることばかり。一方、農地を管理している方も高齢になったけれど後継者がいなくて困っている、信頼できる人に貸したいけどどうしたらよいかわからない・・・そんな方たちにたくさん出会ってきました。
そこで私たちは、ひとつひとつ困りごとを解決できるよう、行政・企業・団体・市民等と連携し、農ある暮らしの拠点づくりと地域内循環のしくみづくりをサポートしています。
地域内循環のまちづくり農的活動が持続・発展する仕組みを整えます
生ごみ
多摩地域の生ごみは、可燃ごみに出すと焼却され、残った灰は最終処分場に運ばれて、さらに1600℃で焼却されてエコセメントにされます。こうした過程でたくさんのCO2が排出されているのです。
「生ごみは燃やさずリサイクル!」を目標に、2002年に発足した「ひの・まちの生ごみを考える会」の活動から、2006年に「まちの生ごみ活かし隊」が発足し、2008年に「コミュニティガーデンせせらぎ農園」が立ち上がりました。
その活動の流れが、「農のある暮らしづくり協議会」と「一般社団法人TUKURU」を立ち上げるきっかけとなりました。
- ひの・まちの生ごみを考える会
- ひの・まちの生ごみを考える会
2000年の日野市ごみ改革をきっかけとして、日野市ごみゼロ推進課と協働で「生ごみ減量」と「地域内循環」を目的として発足した団体。
生ごみリサイクルの調査・研究、講演会、市内幼稚園や施設で生ごみリサイクルで「菌ちゃん野菜作り」、現在は主にダンボールコンポストの普及・啓発活動を行っています。
- まちの生ごみ活かし隊
- まちの生ごみ活かし隊
「ひの・まちの生ごみを考える会」の活動の中で、2004年に「一般家庭生ごみ収集運搬モデル事業」がスタートしました。
障がい福祉施設が日野市第八小学校区域有志の生ごみを収集し、八王子の牧場でたい肥化して販売する事業で、生ごみを提供する市民有志が、八小地域の生ごみリサイクルの普及・啓発を目的に発足した団体。
当初は生ごみ堆肥で野菜づくりを行う福祉施設のサポートを行っていましたが、2008年に牧場が閉鎖してからは、「コミュニティガーデンせせらぎ農園」を立ち上げ、そこで生ごみを収集して「直接土ごと発酵方式」で野菜づくりを行う担い手となりました。
2022年度に収集事業を終え、「生ごみ持ち込み型」で生ごみリサイクルを行い、循環型農園の拠点となっています。
落ち葉
市内では、街路樹や公園や民家の落ち葉がたくさん掃き集められ、可燃ごみに捨てられています。
それらを集めてコミュニティガーデンや畑でたい肥化し、活用するしくみを検討しています。
竹
- 竹活用プロジェクト
放っておくと荒廃してしまう竹林。継続的な手入れが大切です。
一方、生ごみをリサイクルするには、生ごみと一緒に混ぜる基材が欠かせません。
竹チップや竹パウダーは発酵促進剤としてとても有効なだけでなく、消臭効果や雑菌を寄せ付けない効果もあります。
また竹炭にして畑に入れると、土壌も改良されるうえCO2削減にもつながります。
そこで、「みどりワクワクチーム」と連携して緩やかなネットワークを作り、関心のある方々と情報交換しながら、地域内循環の仕組みを検討しています。
- 竹チップの地域内循環
- 竹炭づくり
- 竹皮でおにぎりづくり
担い手づくり農のある暮らしを担う人材を繋ぎ、新たな農の価値を創出します
農のある暮らしの拠点づくり農のある暮らしの活動拠点を整備します
1.コミュニティガーデン せせらぎ農園
1.コミュニティガーデン せせらぎ農園
「まちの生ごみ活かし隊」が運営する農園です。活動の中で、コミュティガーデンが多様な人と人を繋ぐ有効な居場所となり、腐葉土づくりのための落葉、生ごみの発酵促進剤としての竹チップ、米ぬか、竹炭、雑草、廃菌床など、普段ごみとして捨てられているものも、土に戻せば有効活用できることに気付き、地域内循環できないかを考えるようになりました。
2024年度より「一般社団法人TUKURU」が地権者と使用貸借契約を結び、運営を行っています。
☆どなたでも見学・体験できますので、お気軽にお越しください。
【活動日時】毎週火・木・日曜日 9:00~12:00
2.コミュニティガーデン 東平山ハチドリ農園
2.コミュニティガーデン 東平山ハチドリ農園
乳幼児や小学生のお母さんが中心となり、主体的に運営するコミュニティガーデンです。土日の臨時 活動日には子供たちが大活躍!種まきや収穫、水やりを手伝う子もいれば、虫探しに夢中な子も。季節の花やハーブもたくさん育て、ハーブシロップやピクルスなど収穫物を味わう休憩タイムは、疲れも吹き飛ぶ楽しいひと時!生ゴミを堆肥化したり、手作り農薬を試してみたり、種取りをしたり…みんなで試行錯誤しながら、循環する暮らしを楽しんでいます。
【活動日時】毎週水曜日 9:00~11:00
☆日時の変更や土日のイベント情報はFacebook、Instagramで発信しています。
☆どなたでも見学・体験できますので、お気軽にお越しください。
3.コミュニティガーデン うちたすポピー倶楽部
多摩平中央公園地区センター(愛称:ほっとプレイス うちたす)が2023年にリニューアルオープンすると共に、殺風景なお庭をみんなで「コミュニティガーデン(地域の庭)」にしました。
がれきを掘り起こしてたい肥を入れ、プロのガーデナーの方のアドバイスをいただきながら、お花やハーブを植え付け。植物の間にはレンガで小道をつくり、灰色のコンクリートの壁にペンキを塗ると、1年後には見違えるように明るくきれいなお庭となりました!
その時集まった仲間で「うちたすポピー倶楽部」を立ち上げ、毎月1回お手入れやイベントを行っています。
【活動日時】毎月第4日曜日10:00~12:00
☆右の公式LINEグループに登録いただければ、お知らせを配信します。
☆どなたもご自由に参加できます。
4.日野産大豆復活プロジェクト
4.日野産大豆復活プロジェクト
地元で育てた安全・安心な大豆を使って、美味しい豆腐を子どもたちに食べさせたい!」という学校 栄養士さんの思いから、2003年に「日野産大豆プロジェクト」がはじまりました。
農家さんや学校の調理員・栄養士さん、 ボランティアさんなどが連携・協力して、大豆を栽培、市内の豆腐店で豆腐をつくり小中学校の給食へ。
ところが、農地減少の問題や新型コロナの影響などにより、5年ほど前からプロジェクトは中断。
「そんな素敵なプロジェクトを中断させてはもったいない!」と有志が集まり、地元農家の小林さんのご支援ものもと、復活プロジェクトを2022年から始めています。
☆種まき、収穫、脱穀など参加ご希望の方はお問合せください。
5.南平市民農園
5.南平市民農園
毎年少しずつ利用者が減っている市民農園。
そこで、誰もが楽しく参加しやすい農園にリニューアルしようと、南平市民農園をモデルケースに「どんな農園つくりたい!?」ワークショップを2024年8月から4回連続で開催しています。
2025年4月のリニューアルオープンにむけて、交流型区画も設けたり、環境再生型の農法を取り入れようなど参加者みんなでアイディアを出しあって、イメージを膨らませています。